Le Voyage à Nantes ラストスパート 〜ドブレ美術館とCGA〜

気がつけばもうすぐ8月にさようなら。まだまだ時間があるわ・・・と思っていたナントの観光キャンペーン、Le Voyage à Nantesも先週の日曜日、19日に終了してしまいました。ということで、大あわてでラストスパートをかけた次第です(笑)

まずはナント中心街の西側にあるドブレ美術館(Musée Dobrée)へ。
ここは私がナントに引っ越して来て以来ずっと休館状態で、普段は一切中に入ることができず、このイベントのために特別にオープンしていました。しかも、リニューアル工事の目処も立たず(ナント市サイトでは2015年予定と書いてありますが、そこはフランス〜)、今のところ再オープンはまったくの未定ということで、今回のイベントが中を見るチャーンス!


1時間おきにガイド付き見学ができるということで、15時ちょっと前に訪れたら、実は予約制でどの時間も定員に達していました・・・が、ラッキーなことに来ない人がいたようで、なんとか私もセーフで15時のグループに入れてもらえました。

美術館の中はすべての展示物や家具が取り払われ、がらがらの淋しい状態。ガイドのお姉さまが美術館誕生から現在までを語ってくれました。

===ここからメモってなかったのでうろ覚え===
元々、造船を営むお金持ちのドブレ一家がありまして、19世紀中頃に家長となったトマ・ドブレ氏が、造船には興味が持てず、受け継いだ大金をこの邸宅の建設+絵画や芸術作品の蒐集に費やしたそうです。とにかく、こだわりの強い方だったようで、当時の有名な建築家に設計をお願いするもゴシック様式が気にいらず、好みのローマ様式に自分でデザインし直し、建築にまつわる全てのことを自分で取り仕切ったそう。
雨よけのガーゴイルも、熊やフクロウだったり、ディテールがちょっと変わっていて外観を見るだけでも面白い建物です。
当時は周辺に一切の建物がなく、窓からはロワーヌ川の流れが一望できたそうです。そして、30mに及ぶ塔は、彼の書斎や暗室のために作られました・・・が、完成を待つことなく、トマ・ドブレ氏はこの世を去ったそうです。
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というわけで、このツアーの目玉である塔に登りました!螺旋階段は石造りで、周りの壁も高く、高所恐怖症の私でも登りきれました(笑)



なかなか良い眺めでした。遠くルゼ市にあるコルビュジエが建築したLa Maison Radieuseも見えました。様々な建物を眺めていると、まだまだナントとその周辺には見どころがたくさんだな〜と思いました。

そして、ドブレ美術館からほど近いところにある、CGAという建物にも寄りました。ここは元々、保険会社の建物で現在は弁護士さんなどのオフィスが入っている模様。(アパートとして暮らしている人もいるのかしら?)


外観から素敵なんですよ。


モザイクでできたCGAのロゴ。




エントランスホールがとにかく圧巻。Pate de verreでできた1930年代のアールデコの丸天井。声を出すと共鳴して面白かったです。このホールは、受付の奥にあるので普段、オフィスに用事がない人は入れない場所になっています・・・が、中を見せて〜と懇願すれば入らせてくれないかな・・・ダメか。



受付横の男女の壁画もしびれる美しさ。フランス30年代に思いをはせます。
この壁画はどなたも見ることができますよ。

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